Sep 06.2017
起立性調節障害」

健康な人は朝になると「交感神経」が活動をはじめ
血圧や心拍は上昇し体は動きを開始します。
そして夜には心身を休め、リラックスするため「副交感神経」が高まり
血圧は下がりはじめます。

しかし、起立性調節障害では交感神経と副交感神経の切替えがズレてしまい
朝になっても交感神経の働きが鈍く、血圧が下がったまま
体は動きたくても動けない状態になります。
また夜になると、交感神経が活動を止めないため、寝つきが悪くなります。
症状がひどくなると、自律神経のズレは、5~6時間にも及ぶこともあります。
そのため、午前中は思考や判断力がほとんどできないようになるのです。

・朝起きられない・なかなか学校に行けない・午前中具合が悪いが午後には元気になる
などの症状が起こります。
これは一見すると「時間にだらしない」「夜更かしの朝寝坊」と判断されがちですが
その原因は自分の意志ではなく、自律した神経の異常が原因なのです。
周囲はそのことを十分理解してあげましょう。

<小学生の約5%、中学生の約10%が症状に悩む>
起立性調節障害は、自律神経の乱れが原因です。
思春期がはじまる時期(女児は10歳くらい、男児は11歳くらいから)は
体の成長に対して自律神経の発達が追いつかずバランスを崩しやすくなります。
そのため小学校高学年から中学生の子供によくあらわれます。
小学生の約5%、中学生の約10%が起立性調節障害にかかるといわれ
女児にやや多いとの報告があります。(日本小児心身医学会より)
血管が膨張しやすい春先に症状があらわれやすく、秋から冬には軽快する傾向があるようです。

自律神経の回復は人によってさまざまです。
起立性調節障害の子供は学校に行きたくないのではなく
「行きたくても行けない」状態です。
そのことを本人をはじめ、家族やまわりの人が理解してあげましょう。

起立性調節障害は、大人になるにつれて症状が回復するといわれています。
また、成人してからかかる人もいるようです。
その場合周囲に気を使う、自分の気持ちを抑え込むなど
心理的ストレスによって悪化することが分かっています。
また、最新の検査では自律神経に異常が分かり、決して仮病や怠けではないことは明らかです。

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代官山で体質改善 身体の中から綺麗になる頭蓋骨矯正ヘッドスパ
KALEN DAIKANYAMA
櫻井 結架

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