Jan 05.2017
全く違う「脳貧血」と「貧血」

めまいや立ちくらみがひどいため自分は貧血だと思っていたのに、
健康診断などの結果で貧血とは1度も診断されたことがない。という方、何人もお会いしました。
貧血と思い込んでいた症状、実は脳貧血の可能性があります。
同じ貧血という言葉がついていますが、実はまったく別物です。

<貧血>
ヘモグロビンは血液内の酸素を運ぶ役割を担っていますが、
そのヘモグロビン量が減少することで体内の酸素不足が発生し、
低酸素状態となることで動悸や息切れ・顔面蒼白などの症状があらわれます。

鉄分不足・出血が原因で起こります。
具体的には極端な偏食などによる体内の鉄不足、妊娠・出産や急速な成長に伴う鉄需要の増大、
月経などによる出血、病気やがんなどによる病的な出血、
白血病や腎障害などの血液を作る造血細胞機能の低下などがあげられます。

<脳貧血>
血液内のヘモグロビン量とは関係がなく、急に起き上がったり立ち上がったりすることで
血圧が急激に下がり、循環していた血液量が十分に脳に流れていかずに脳が酸欠状態となり、
立ちくらみやふらつきなどの症状があらわれます。

脱水などによる体液量の減少・利尿薬や血管拡張薬の使用、
降圧薬の使用、長期の安静・寝たきり生活、急な立ち上がりや
起き上がりによる重力負荷などがあげられます。
10代では、思春期における身体の変化や心の悩み・精神的ストレスなどから
自律神経のバランスが崩れる自律神経障害(起立性調節障害)が大きな原因の1つです。
高齢者の場合、血圧の調節機能が低下し血管がうまく収縮できないことや、
心臓の働きが弱って送り出される血液の量が少なくなることが多くの原因とされています。

・自律神経障害(起立性調節障害)
自律神経は血圧の調節を行っています。
自律神経がうまく機能しないことで血圧の調節が十分に行えず、
血管がうまく収縮されずに脳へ送り出される血液量が減少することから
脳貧血の状態を引き起こしやすいとされています。

めまいや立ちくらみがする=貧血ではありません。
もしかしたら、自律神経障害や薬剤の使用による脳貧血が原因であることも考えられます。
脳貧血は症状が軽度である場合は日常生活の改善や普段の行動に注意することで
防げることもあります。

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櫻井 結架

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