脾臓は
肝臓や腎臓などに比べると比較的知名度の低い臓器かもしれません。
ですが人の体においてかなり重要な役割を担っています。

脾臓は主に４つの仕事をしています。

・作る

体内へ細菌などが進入してきたときに、
戦う物質である、「抗体」を作る、とても重要な働きがあります。

また、骨髄の病気などによって、赤血球が作られなくなると、
脾臓で赤血球を作る、とも言われています。

・壊す

古くなった赤血球をろ過するためのフィルターの働きもあり、

フィルターを通過できない古い赤血球は、
白血球の一種である「マクロファージ」というものによって壊されます。

この壊された赤血球中にある鉄分は、新しい赤血球を作るための
材料として再利用される、という仕組みです。

この作る、壊す、作るの働きにより血液の若さを保っています。

・貯蔵する

血液の中に含まれる、止血，血液凝固にきわめて重要な役割をもつ
血小板を貯蔵する貯蔵庫の役割も脾臓にはあり
怪我をして出血した時や運動の時など酸素を必要とする時に
必要に応じて脾臓から血小板が放出されます

４，処理する

私達の身体にはホコリや病原菌など異物が入り込む事もあります。

脾臓には身体全体のリンパ球の4分の1が集まっており、
リンパ球とはリンパ組織の構成成分で体内に侵入してくる細菌や異物、
体内のがん細胞などからカラダを守る働きをします。

脾臓は、人体の中では最大のリンパ器官であり異物が入り込むとすぐに処理してくれるのです。

免疫と言われると腸を思い浮かべてしまいがちですが、
脾臓はこの腸と並ぶ人間の免疫器官と言えます。