低血圧には、遺伝や体質によるものと、病気が原因で起こるものとがありますが、
ほとんどが遺伝や体質によるものと言われています。

低血圧の人は、血液を送り出す心臓のポンプ力が弱いため、血液の流れが弱くなりやすく
また、心臓に戻るのも遅くなり、
ますます心臓から送り出される血液の流れが悪くなると言われています。

これが原因で、脳への血液の流れが弱く血液量が減ってしまい、
立ちくらみやめまいを引き起こしやすくなる状態を脳貧血と呼び、
また、自律神経も乱れやすい傾向にあるため、
朝の目覚めが悪かったり、午前中はなかなか仕事に集中できず、
肩こり、冷え性、めまい、立ちくらみなどの症状を慢性的に感じやすくなります。

低血圧は病気ではないので、
日常生活に支障がなければ、とくに治療の必要はないと言われています。
しかし、低血圧体質と上手に付き合っていく工夫は必要です。

午前中にエンジンがかかりにくい人は、
出勤前にやや熱めのシャワーを浴びて、カラダを目覚めさせましょう。
また、ウォーキングやストレッチなどの運動も
心臓のポンプ力を高める効果があり、おすすめです。

また、早寝早起きと1日3食の規則正しい食事の習慣は、低血圧の予防に役立ちます。
とくに、朝食をしっかり食べないと脳の働きに必要なブドウ糖が不足し、
日中ぼーっと過ごしてしまうことも多くなります。

なんだかやる気が起きない、めまいや立ちくらみがする、疲れやすくなった
などの症状を感じたら、
起きたらまずカーテンを開けて朝の光を浴び、しっかりと食事をとることを心がけましょう。