身体が眠っているのに脳が起きている、そんなレム睡眠状態のときに
身体がビクっと動いてしまうことがあり、これをジャーキングと呼びます。

起きている脳が、筋肉が弛緩して眠っている身体を
高所から落下している、と勘違いして、無意識の筋肉収縮が起こるという
本能的な防御反応と言われ、
レム睡眠時に起こるというところで、寝言に似ていると言われています。

ジャーキングが起こる原因はまだ完全には解明されていません。
しかし、ジャーキングが起こるのは、寝入りばななど睡眠が浅いときに限られ、
身体が極度に疲れているときや精神的なストレスが強くかかっているとき、
睡眠姿勢が快適ではないときに起こりやすいと言われています。

また、音に反応して起こることも多く、特に睡眠が浅いタイミングで急に話しかけられたり、
耳元で大きな音がしたりすると起きやすくなります。

ほとんどは健康な状態でも起こるジャーキングですが、
けいれんが長く続いたり、頻繁に起こったりするときは、
病気が原因であることもあるので、
気になる場合はなるべく早く医師に相談してみるとよいでしょう。

また、原因がはっきりしないジャーキングですが、
起こらないようにするためには原因となりそうなことをできるだけ取り除きましょう。
疲れやストレスを溜めないように少しずつ解消できるようにすることが大切です。
気持ちを落ち着かせる、自分の好きな香りを枕元に置いたり、
しっかりと栄養のある食事、適度な運動、
カラオケや友人とのおしゃべり、音楽を聴く、映画やスポーツ観戦など、
自分が心身をリラックスさせるコツを見つけておくといいでしょう。

ベッタリと顔や体にはりつく汗は見た目に暑苦しいだけでなく、
においの元にもなるため、やっかいな存在でもあります。

でも、汗をかかないようにすると、ベタつき、におい、
それぞれの面から逆効果ということは意外と知られていません

汗はかけばかくほど、においのしない「いい汗」に、
かかなければかかないほど、ベッタリとしてくさい「悪い汗」になりやすくなります。

現代人は多くの人が運動不足な上、
夏はエアコン漬けのため昔と比べて汗をかかなくなりました。
本来、汗はサラサラで、においもしないものですが、
これが原因で汗がにおいやすくなってしまっています。

そもそも汗は、体温を下げるために出ているもので、汗は体の表面で蒸発し、
そのときに「気化熱」という熱を放出します。この作用により、体温を下げているのです。
汗は、血液から血球を取り除いた残りの液体成分である、
血漿（けっしょう）という成分がもとになっています。
血漿は99％以上が水分のため、限りなく水に近いので、サラサラしています。
これが「いい汗」です。

ところが汗をかく習慣があまりないと、汗腺の濾過機能が衰え、ミネラルも一緒に汗の中へ。
すると、濃度が濃いベタついた汗になり、
ミネラルが皮膚の常在菌と結合して、くさい汗の原因に。
また、濃度の濃い汗は大粒になって蒸発しにくいので、
本来の目的である体温調節もしづらくなるため、無駄ばかりの「悪い汗」になってしまいます。

また、においの原因はほかにもあります。
たとえば食生活。肉などの動物性タンパク質には、
アンモニア、インドール、スカトール、硫化水素など、悪臭を放つ成分も含まれるので
肉食偏重の食生活では、どうしても汗がにおいやすくなります。

また、ストレスが多いと体内に活性酸素が増加。
皮脂が酸化すると加齢臭のようなにおいが発生し、汗のにおいの原因になりやすくなります。

「ちょっぴり生活が不規則かも」
「いつも睡眠時間が短い」
「寝る間も惜しんでバリバリ仕事中」
そんなふうに睡眠を疎かにしていると、脳がゴミだらけになってしまいます。

●「脳のゴミ」とは
脳の神経細胞から分泌される「βアミロイド」のこと
認知症を引き起こす要因のひとつです。

βアミロイドが一定量に達すると、「タウ」というタンパク質がたまり、脳の神経細胞が破壊され、記憶をつかさどる脳の海馬の働きが低下します。
そして、学習に深くかかわるアセチルコリンという神経伝達物質も減少し、新しいことを覚えられなくなってしまうことも。

●脳のゴミの予防には、とにかく睡眠を大切

1. たった1日の徹夜で脳のゴミ急増→「気難しくなる」
たった一晩睡眠が妨げられるだけでも、人間の脳内にはβアミロイドが蓄積します。
βアミロイド蓄積程度は、睡眠不足による機嫌の悪さと関連しています。
睡眠不足でイライラしている時、脳にはゴミが蓄積しているのです。
睡眠不足がコミュニケーションにも悪影響を及ぼしていまいます。

2. 睡眠負債が続くと脳機能低下→「単純ミス増加」
「睡眠時間は短めだけど、しっかり寝ている日もあるし、元気だから大丈夫」
という状況も危険です。
例えば、本当は7時間睡眠が適切な人が、いつも5時間睡眠で平気だと思っている場合、そのマイナス2時間が睡眠負債となり、蓄積されいきます。
睡眠負債が長く続くと、脳の機能が低下してワーキングメモリ（短期記憶）の働きが悪くなるため、単純ミスや物忘れが多くなります。
仕事に悪影響を及ぼしたり、免疫力が低下してしまいます。

・自覚がなく睡眠負債に陥っている兆候
（1）起きた時のスッキリ感がない
（2）午前中に眠くなる
（3）布団に入るとすぐ眠りに落ちる

3. 睡眠の質が悪いと判断能力低下→「問題解決ができない」
睡眠は、時間だけでなく質も重要です。
睡眠不足や睡眠の質の低さは、判断能力を低下させるリスクを 50 %も高めてしまいます。
睡眠の質が低いほどβアミロイドの脳内蓄積も多くなります。
睡眠時間が十分にとれていても、質が悪ければ睡眠不足ともいえます。

台風などの強い低気圧は、消化器、血管、呼吸器などの、
中が空洞の臓器を膨らませることで、体調不良を引き起こしやすくなります。

そのため、気圧の下がり始める、雨や台風の前は体調不良を訴える方が多くいらっしゃいます。

気圧が下がると、それまで空気で圧力をかけられていた身体は、
圧迫が弱くなるので、中が空洞な臓器は簡単に膨らんでしまいます。

膨らんでは縮む「拡縮運動」をすることで、
脈や消化管、呼吸器は正常な機能を行うのですが、
縮むことができないことで、循環が悪くなり頭痛などの症状が出やすくなります。

低気圧の影響で、圧迫刺激が減ってしまう身体は、
意識的に「おさえる」ことで、本来の働きに近づきやすくなります。

「血管」

膨らんでむくみやだるさを感じるときは、靴下をはいて、
足元のむくみ予防をすると効果が出やすくなります。

頭痛持ちの方は、日中、ガムをかむ習慣を持つと楽に感じやすくなります。
意識的にアゴをよく動かすようにすると、肩こりも楽になったりします。

「消化管」

特に低気圧で腸内にガスがたまったり、便秘をする人は、腹巻がおすすめです。

便秘をすると腰痛の原因にも繋がりやすくなります。
わき腹や股関節をのばすストレッチは、便秘対策におススメです。

意外と就寝時に「うつぶせ寝」すると、お腹の張りが楽になるので試してみましょう。

「呼吸器」

気圧が下がると息が吸い込みづらくなるので、
肩やわきの下を伸ばすようなストレッチをこまめに行うことで、呼吸は楽になりやすくなります。

台風や梅雨の時期は、早めに低気圧対策を始めて、カラダの不調を予防しましょう。

まず前提として、筋肉痛は悪いことではありません。
筋肉痛は、運動後の筋肉に乳酸が蓄積されることで生じますが、これは運動がしっかりとおこなわれたサインであり、筋肉痛から回復することで、より強い筋肉になることができます。

もちろん運動不足によって筋肉痛を誘引することもありますが、筋肉が疲れること自体は運動の結果であるため、適切な形で回復させることが大切です。

●筋肉をマッサージでもみほぐす
筋肉痛になると、筋肉が硬くなり、張ったように感じます。
それをほぐし、血行やリンパの流れが良くなるように筋肉に刺激を与えて、身体の中にある疲労物質を排出するようにします。
ぬるま湯につかって、手でさする程度の軽い力でマッサージを行うのが良いでしょう。

●しっかり寝る
睡眠をしっかり取ると、成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンには、疲労を回復する働きがあります。
成長ホルモンが一番分泌されるとされている、午後10時から午前2時の間にしっかり寝るようにすると良いでしょう。

●筋肉の疲労回復に良い栄養素＝クエン酸
クエン酸を摂り入れると、クエン酸回路という身体を動かすための糖質や脂質、エネルギーを作り出す回路が活発になります。
それによって、筋肉痛の原因とされている乳酸の生成を抑えて疲労を回復させます。
柑橘系の果物や梅干し、黒酢などから摂ることができます。

●筋肉の疲労回復に良い他の栄養素
タンパク質は（肉や魚、大豆）
ビタミンB1 （ウナギ、豚肉、レバー）
ビタミンB6（にんにく、唐辛子、さんま）
亜鉛（レバー、牡蠣、大豆）

●ストレッチ
運動により疲労した筋肉は、そのままにするとさらに筋肉が硬くなってしまいます。
ストレッチをして血流を良くし、縮んだ筋肉を少しずつ伸ばしてみることも大切です。
ストレッチは運動前にもおこなうべきで、筋肉痛や怪我の予防にも効果的です。
筋肉の疲労回復も大切ですが、筋肉痛の予防も大事なポイントです。